【2026年確定申告】仮想通貨トレーダーが年末までにやるべき準備リスト

By: WEEX|2025/11/27 07:30:00
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2025年も残すところあと1か月。仮想通貨取引で利益が出た方は、そろそろ確定申告の準備を始める時期です。「確定申告って何を準備すればいいの?」「年末までに何をやっておくべき?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2026年2月〜3月に行う確定申告に向けて、年末までにやるべき準備を具体的に解説します。早めに準備を始めることで、申告期間中の慌ただしさを避け、スムーズな確定申告を実現しましょう。

まずは確認:あなたは確定申告が必要?

確定申告が必要なケース

給与所得者:給与以外の所得が年間20万円超

個人事業主・フリーランス:所得がある場合は原則必要

専業トレーダー:利益が48万円超

 

医療費控除やふるさと納税で確定申告する場合は、20万円以下でも暗号資産の所得申告が必要です。また、20万円以下でも住民税の申告は必須なので注意しましょう。

準備1:取引履歴を整理する

確定申告で最も重要なのが、1年間の取引履歴を正確に把握することです。

すべての取引履歴を集める

複数の取引所を利用している場合、すべての取引所から取引履歴をダウンロードしましょう。Excel形式やCSV形式でダウンロードできるのが一般的です。

集めるべき情報

  • 各取引所での売買履歴
  • 入出金履歴
  • ウォレット間の移動記録
  • 海外取引所での取引

見落としがちな課税対象

エアドロップ、ステーキング報酬、マイニング報酬も課税対象です。受け取った日付、数量、時価(日本円換算)を記録しておきましょう。

準備2:必要書類を揃える

取引所から取得する書類

  • 年間取引報告書:1月中旬〜下旬に取得可能
  • 取引履歴の詳細:Excel / CSV形式の取引データ

経費の領収書を保管

以下の費用は必要経費として認められる可能性があります。

  • 取引手数料・入出金手数料
  • 暗号資産関連の書籍代・セミナー参加費
  • 取引用パソコン・通信費(按分が必要)

 

領収書は必ず保管し、使用目的をメモしておきましょう。

その他の必要書類

マイナンバーカードまたは通知カードと本人確認書類を準備してください。

準備3:損益計算の方法を決める

総平均法と移動平均法

国税庁が認めている計算方法は2つです。

総平均法(おすすめ)

  • 1年間の購入平均単価で計算
  • 計算が簡単で多くの投資家が選択

移動平均法

  • 購入の都度、平均取得単価を計算
  • 正確だが計算が複雑

 

一度選んだ方法は継続して使用する必要があります。

計算ツールを活用

取引回数が多い場合は、Cryptact(クリプタクト)、GtaxKoinlyなどの確定申告サポートツールの利用を検討しましょう。取引所のデータを読み込んで自動的に損益を計算してくれます。

準備4:戦略的な損切りを検討する

損益通算で節税

仮想通貨Aで利益、仮想通貨Bで損失がある場合、年内にBを売却すれば損益を相殺できます。

  • ビットコイン:100万円の利益
  • イーサリアム:30万円の含み損
  • 年内に売却 → 課税対象は70万円

 

ただし、損失は翌年以降に繰り越せないため、同じ年内での損益通算のみ有効です。

2026年税制改正を見据えた戦略

2026年から税率が20.315%に引き下げられる可能性があります(要望段階)。

含み益がある場合

2026年まで保有継続で低い税率の恩恵を受けられる可能性(価格変動リスクに注意)

含み損がある場合

2025年中に売却して今年の利益と相殺することをおすすめします。2026年以降は申告分離課税となり、雑所得との相殺ができなくなる見込みです。

 

損切りは12月中旬までに判断しましょう。年末は市場が荒れやすく、思わぬ価格変動が起こる可能性があります。

準備5:申告スケジュールと方法を確認

2026年の確定申告期間

期間:2026年2月16日(月)〜3月16日(月)(予定)

e-Tax:24時間受付(メンテナンス時間を除く)

申告方法

e-Tax(推奨)

自宅からオンラインで申告可能。マイナンバーカードまたはID・パスワード方式で24時間受付。還付も早い。

書面提出

税務署に直接提出または郵送。窓口は混雑します。

申告しないとどうなる?

  • 無申告加算税:本来の税額の15〜20%
  • 延滞税:年率最大14.6%
  • 重加算税:意図的な隠蔽で40%

 

取引所は税務当局に情報提供義務があるため、無申告は非常にリスクが高いと言えます。

確定申告書の作成方法

国税庁の無料ツール

確定申告書等作成コーナーを利用すれば、画面の指示に従うだけで申告書を作成できます。

市販の確定申告ソフト

やよいの青色申告オンラインfreee会計マネーフォワード クラウド確定申告など、有料ソフトはより使いやすいインターフェースとサポートがあります。

税理士への相談を検討すべきケース

  • 利益が500万円以上
  • 複数取引所・海外取引所を利用
  • DeFi、NFT、マイニングなど複雑な取引
  • 過去に未申告の年がある

 

税理士費用は経費として認められる可能性があります。

年末までの準備チェックリスト

11月〜12月上旬

  • すべての取引所から取引履歴をダウンロード
  • エアドロップ・ステーキング報酬の記録確認
  • 経費の領収書整理
  • 損益計算方法の決定
  • 確定申告ツール・ソフトの選定

12月中旬

  • 戦略的な損切りの実行(必要な場合)
  • 年間損益の仮計算
  • マイナンバーカードの確認

1月

  • 年間取引報告書の取得
  • 最終的な損益計算
  • 確定申告書の下書き作成

2月〜3月

  • 確定申告書の提出(2月16日〜3月16日)

まとめ|早めの準備でスムーズな確定申告を

重要なポイント

  • 給与所得者は20万円超で確定申告が必要
  • すべての取引所の履歴を集める
  • エアドロップ・ステーキング報酬も課税対象
  • 経費の領収書は必ず保管
  • 年内の損切りで節税可能
  • 2026年税制改正を見据えた戦略も検討
  • 確定申告期間は2026年2月16日〜3月16日

 

確定申告は早めに準備を始めることで、余裕を持って対応できます。年末の慌ただしさを避けるため、今から少しずつ準備を進めましょう。

 

仮想通貨の税金についてもっと詳しく知りたい方は、税率や計算方法について解説した記事もご覧ください。

 

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